「ビリー・ザ・ベスト 3/ビリー・ジョエル」 97年 評価3
ビリー2枚目のベストアルバム(1枚目が1&2の2枚組)。構成は、83年「イノセントマン」から2曲、86年「ザ・ブリッジ」から3曲、89年「ストーム・フロント」から6曲、93年「リヴァー・オブ・ドリームス」から3曲、それと新たに吹き込んだカヴァー曲が3曲の計17曲である。
私は対象となっている3アルバムを一時期持っていたが、全て消してしまった。それはビリーがあまりに大物になって、本来の抒情的な雰囲気がなくなり、また音的にもメロディ的にも取り上げるものもなくなったからで、実際ビリーは「リヴァー・〜」の後、1枚もロックアルバムを発売していない。色々と結婚関係で出入りが激しかった結果、音楽活動に支障をきたしたのかもしれないが、好きだったアーティストの音楽が急激にその魅力を失っていく時を共有するのはつらいものだ。